ストレッチ・テーピング① 骨盤帯評価~ストレッチ

ストレッチ・テーピング 骨盤帯の評価

本日は骨盤帯の評価、評価からの対象部位へのストレッチをおこないました。
まず骨盤帯はどの部位を指すのか。
骨盤帯は仙腸関節・恥骨結合・股関節・腰椎の周辺をいいます。骨盤輪とは仙腸関節・恥骨結合をいいます。一般的に骨盤というと骨盤帯をさします。まず骨盤帯に足しての手指を使った評価をおこないました。

トレーニングやストレッチでもどの筋肉が短縮し硬くなっているのかわかると思いますが、手指を使うことで目で見て分かる、お客様も実感しやすいという利点があります。

評価方法としては
・腸骨稜の高さが均一であるか(腰椎の側屈・股関節の外転内転)
・大転子の高さが均一であるか(腰椎の側屈・股関節の外転内転)
・PSIS・ASISの差が指2本分か(腰椎伸展屈曲・股関節伸展・屈曲)
・仰向けでの膝蓋骨・つま先の開きが両足とも均一か(股関節外旋内旋・腰椎回旋)
上記をおこないました。お客様の身体に触るので、長時間触る・何度も押すように探るなどは良い気持ちにはならないので、避けなくてはいけません。
より確実に触る部位を見つけるには、手指を身体に食い込ませながら当たる場所まで、降ろすもしくはあげる事で、すぐに見つけられチェックできます。
人によって体つきや骨の形も変わってくるので、見つけにくい人もいるので強めに食い込ませるのが良いかと思います。

例えばチェックをして
腰椎が右側屈右回旋、股関節の右が内転外旋、左が外転内旋している状態です。
これにASISチェック時に恥骨結合が出ているのであれば、股関節の屈曲も常に入っている状態になります。
ここからの状態を見てみると、
腰椎の右側屈右回旋が強い→右側腰方形筋・脊柱起立筋、左側多裂筋の緊張
股関節右側内転外旋→大内転筋
股関節左側外転内旋→大腿筋膜張筋、中殿筋前部、恥骨筋
股関節屈曲→大腿直筋、大腿筋膜張筋、縫工筋

上記をストレッチしていくと、ずれがなくなりトレーニングでのパフォーマンスUPや怪我防止、腰痛改善などになります。

ストレッチで重要なことは
・筋肉の方向性
・筋肉の起始停止
・リラックス
どれも非常に大事です。筋肉の方向性を分かっていればどの方向に伸張させればいいかわかります。筋肉の起始停止が分かっていればどこを触れば良いかわかります。

そしてリラックスですが、これはお客様に癒しを与えなくてはいけません。
よくあるのが、痛いのが効いていると思っている施術者がいます。実際に色んなお店で私もストレッチをやってもらいましたが、物凄くチカラを込めて母指圧迫をされ逆に疲れてしまった経験があります。
痛すぎると筋肉が過剰に短縮し緊張します。その結果逆に硬くなってしまいます。
お客様には痛気持ちいいと思っていただくことが重要でそれが癒しになります。強すぎないか弱すぎないかを常に問いかけをしていく事、1~10で言うとどの位の痛みなのか効くのが良いかと思います。ちなみに3が痛気持ちいいとされています。

本日おこなったストレッチで、大腿直筋・大腿筋膜張筋・縫工筋の腱圧迫がありました。
母指でおこなうにあたり気を付けるべき点として、体重をかけて対象筋に垂直に押していけるか、常に一定の強さを保てるかがポイントです。
少しずれてしまうと違う筋肉に触れてしまいます、また肘・手首・母指と真っすぐ体重を掛けられないと、ゴリッとずれてしまいお客様が驚く・怖がってしまい、緊張が抜けないままストレッチをする事になります。

・対象の筋に対してズレない様に圧迫する。
 常に一定の力、腕から母指まで一直線をキープする事

母指・肘が疲れてしまい途中で力が抜けてしまったり、ゴリっとずれてしまうことがありました。その点に関しては普段のセッションでのストレッチで意識して行っていくしかないと思っています。