猫背について② 柔軟性低下による猫背
前回、筋力低下による猫背について、腸腰筋を鍛えることで骨盤・脊柱の安定につながることを書きました。
今回は、筋肉の柔軟性低下による猫背について書きます。
特に関係してくるのが、大胸筋&僧帽筋です。
仕事や日常生活の中でパソコン操作やスマホ操作の際、顔は下を向き、背中が丸まった状態ではないでしょうか??
この状態で、例えば仕事で1時間弱パソコンをイジっていたとします。
すると大胸筋が萎縮し、肩関節が前方に引きつけられます。(外転・挙上する)
筋肉は長時間萎縮した状態が続くと血流が悪くなり、柔軟性が低下します。毎日萎縮した状態を繰り返すと慢性的に硬くなり、肩関節も前方に引きつけられた状態になります。
また大胸筋の萎縮により、肩関節が挙上・外転することで背中の筋肉、僧帽筋が常に伸びた状態になります。
僧帽筋は背中の中央から上部の表層に広がる大きい筋です。上部・中部・下部と分かれ、それぞれ働きは異なります。
起始上部 後頭骨上項線、外後頭隆起、項靭帯
を介して頚椎の棘突起
中部 C7〜T3の棘突起、棘上靭帯
下部 T4〜T12の棘突起、棘上靭帯
停止上部 鎖骨外部1/3
中部 肩甲骨の肩峰、肩甲棘
下部 肩甲棘三角
機能
肩甲骨の上方回旋、内転、挙上、下制、頭頸部伸展
その結果首が前に出て、肩が内側に巻き込むようになり、猫背になってしまうのです。肩こりや首の痛み頭痛の原因でもあります。
では、この柔軟性低下を改善ささていくにはどうすれば良いでしょうか。
萎縮し固まった大胸筋、伸びて固まった僧帽筋の柔軟性を高めていくのが重要です。
それにはストレッチやマッサージなどいろいろあります。
とくに重要なのが、筋膜を剥がす‥
筋膜リリースをすることで柔軟性が良くなっていきます。
次回は筋膜とは❔剥がすことでどうなるのか書いていきたいと思います。