傷害評価の仕方

セッションでの障害評価(絞り込み)

先日お客様からモモ裏が痛いとのことで、
どの筋肉が痛むのか絞り込みをおこないました。

障害評価ではまず

・やれるか、やれないかの判別が重要
骨折、捻挫、肉離れ、靭帯損傷など、名称がついているものに関しては
トレーニングはまずできないため、病院を案内しなくてはいけません。
特に何も賞状は出ていないのだけどなんか張る、少し痛いなどの、謎の
痛みは改善する事が出来ます。

・どこが痛いか?
目で見る視診、触る触診などで判断します。例えば目で見てみて明らかに
青く変色しているのであれば、内出血し筋繊維が断裂しているのが分かります。
目で見えない場合は、触診をして炎症=熱を持つ(左右の足や手と比べて)のが
分かれば、RICE処置(冷やす、圧通、挙上)をすることが必要です。
挙上に関しては自分の心臓より高い位置に置くことで血流を遅くし、炎症を
防ぐこと事が出来ます。

・きっかけ 急性か慢性か
サッカー中などで、相手にぶつかってなったのか、もしくは日常生活の中で
突然なったのかです。日常生活の場合で、足を組んで座ったままだったり
でガタが来るなどの違いです。

・いつから痛いか
今日なのか、一昨日なのかなど

・どのように痛いのか
張ったような痛み、キーン・ズシンなど音からでも判別してみる。

・痛みが治まる姿勢はあるか?


上記のようなヒアリングから痛みの原因である筋肉を判別していきます。
そのためには筋肉の位置関係・障害の特徴を理解していないと
この筋肉が痛みの原因なのはわかりますが、どの症状なのかわからないため
適切に処置できません。


また、対象となる筋肉が伸張痛なのか拘縮痛なのかを見極めるためには
対象筋のPROM・AROMテストそして筋テストを実施する事で
より詳しくわかります。
例えば外側広筋が痛みの原因だとします。
それが伸張されて痛むのか?短縮して痛むのか判別するために筋テストをやります。
伸張されて痛む場合、反対の拮抗筋である半膜様筋、半腱様筋が短縮しているのでそこのストレッチ
と外側広筋のトレーニングをしてバランスを整える必要があります。
短縮して痛みがある場合は、その部分のストレッチと拮抗筋のトレーニングを
する必要があります。