柔軟性チェックでの確認

 柔軟性チェックには前屈・後屈・回旋・しゃがみ込み・スクラッチ・開脚などがあります。それぞれ柔軟性が必要ですが、どちらかというとどこに制限があるのかを見分けるためのものであります。

 

前屈パターン

・お尻が突き出る最長筋

 腓腹筋・ヒラメ筋が硬い

・お尻からかかとまで真っすぐだが手が床に着かない

 ハムが硬い 大腿二頭筋や半膜様筋、半腱様筋

・腰が曲がらなくまっすぐな状態

 腰が硬い。腰方形筋 脊柱起立筋(腸六筋・最長筋等)

 

そのためハムや腰が硬いため、スクワットをしても深くしゃがみ込めない、

デッドリフトをしても腰を曲げることができないので、非常にやりにくさを感じます。

その場合は、代替種目を行うか初回であれば途中に、何回も来ている人であれば先にストレッチでトレーニングをやりやすくしましょうと言います。

 

後屈パターン

・肩がすくんじゃう

 僧帽筋上部・肩甲挙筋が硬い

・腰椎過伸展 胸椎の伸展性がない

 腸腰筋が硬い

・膝が曲がる 股関節伸展できない

 大腿四頭筋が硬い

 

僧帽筋上部や肩甲挙筋が張っている状態だと、ラットプルなどをしても背中に入りずらいです。

ヒップリフトをしても腸腰筋・大腿直筋が硬いので、腰が反った状態になりお尻に効かないなどあります。

 

回旋パターン

・腰が痛くなる 腰方形筋が硬い。

・詰まる感じがする 外腹斜筋や内腹斜筋が硬い。

・猫背の人は回れない。

 

なので、レッグレイズツイストやロシアンツイストなどの高強度種目は腰が痛くなったり、身体ごと動いてしまい効果が薄くなると思います。

なので、最初は下っ腹を使えるようにリバースクランチやソフトギムを使用した再度シットアップのほうが良いかとおもいます。

 

スクラッチパターン

・下側が届かない

 大胸筋上部、棘下筋、三角筋前部

・上側が届かない

 三頭筋長頭、三角筋後部、広背筋 

 

開脚パターン

・股関節が内旋する

大腿筋膜張筋、腸脛靭帯、薄筋、内側ハム(半腱様筋、半膜様筋)、長内転筋等

 

 

上記の感じだとどれも原因のように見えますが、

例えば角度であったり立位、座位の状態でおこなったり、膝・肘を曲げるのか、股関節を曲げるのか伸ばすのかによって可動域制限の原因の筋肉を特定できます。

 

この点に関しては、特に自分の身体が硬いのもあるので、どこの筋肉が原因なのかを明確にしながら解剖学も勉強していきます。