デッドリフト2 ワイドデッドリフト


ワイドデッドリフトの場合、スタンスとして足は広げて、バーを持つ位置はその中心ぐらいで掴みます。持ち上げる時と降ろす際は脛と太ももに食い込ませるように行なうことが重要です。スタンスを広げて行うため、外旋筋・内転筋の負荷が高くなります。そのためノーマルよりもハムへの刺激は弱まり、また支点とバーとの距離も短くなるので背部への刺激はノーマルより弱まります。

膝屈曲→伸展 大腿四頭筋
股関節屈曲→伸展 ハムストリングス・大殿筋
股関節外旋 中殿筋
股関節内転 長内転筋・短内転筋・大内転筋
姿勢保持→脊柱起立筋
肩甲骨内転→僧帽筋・菱形筋

オーバーグリップの場合
肩関節の内旋・伸展動作→広背筋・大円筋・肩甲下筋に刺激。
アンダーグリップの場合
肩関節の外旋・伸展動作→小円筋・棘下筋
外旋動作により肩甲骨の下制・内転→僧帽筋下部に刺激。
オルタネイトグリップ
バーの上下左右差を無くす為
片側の肩関節の外旋・伸展動作→小円筋・棘下筋
肩甲骨の内転→僧帽筋・菱形筋



ルーマニアンの場合は、股関節の屈曲動作でのエキセントリック収縮が入ります。そのため、強烈に大殿筋、股関節外旋筋である中殿筋、内転筋群に刺激が入ります。

オーバーの場合だと広背筋、大円筋、肩甲下筋
アンダーだと小円筋、棘下筋、僧帽筋下部
オルタネイトは片側の肩関節の外旋筋、肩甲骨の内転、脊柱起立筋、また大殿筋、中殿筋、内転筋群

ワイドスティフレッグデッドリフトは、膝を完全伸展した状態でバーを太ももに擦り付けながら下げるので、ルーマニアンデッドよりも大殿筋や内転筋、中殿筋に刺激を与えることができます。
完全伸展したまま下げるため、伸展筋群の柔軟性がないと膝上まで下げることができません。

ルーマニアンに比べて肩関節の支点とバーベルとの距離が近いため、肩関節筋群への刺激はルーマニアンに比べると弱くなります。

オーバーの場合だと広背筋、大円筋、肩甲下筋
アンダーだと小円筋、棘下筋、僧帽筋下部
オルタネイトは片側の肩関節の外旋筋、肩甲骨の内転、脊柱起立筋、また大殿筋、中殿筋、内転筋


ワイドデッドはノーマルに比べると、内転筋群や中殿筋への負荷が高くなります。
また、背部よりも下半身への負荷が強くなる傾向にあります。

3に続きます。