体幹と脊柱 機能

体幹と脊柱

脊柱は7つの頚椎、12つの胸椎、5つの腰椎、そして仙骨と尾骨から成り立っています。

頚椎と腰椎は前弯しており、胸椎と仙椎は後弯しています。このS字カーブを描くことによって、体にかかる衝撃を吸収するのに役立っています。

脊柱の動きは首の動きと体幹の動きに大別されます。
頚椎と腰椎の動きに分かれ
屈曲・伸展・側屈・回旋の機能を持っています。

頚椎の屈曲
胸鎖乳突筋…頚椎屈曲、対側回旋、側屈
前頭直筋…頚椎屈曲
頭頂筋…頚椎屈曲

頚椎の伸展
板状筋(頚板状筋、頭板状筋)…頭部、頚部の伸展、側屈、同側回旋
大後頭直筋…頚椎伸展、同側回旋
小後頭直筋…頚椎伸展
上頭斜筋…頚椎伸展、側屈
頭半きょく筋…頚椎伸展、対側回旋


脊柱に関与する大きな筋肉は脊柱起立筋ですが、大きく棘筋・最長筋・腸肋筋に分けられ、付着部の位置で計9つに分けられます。

最長筋の場合、頭最長筋・頚最長筋・胸最長筋に分けられ、
頭最長筋・頚最長筋…頚椎伸展、側屈
胸最長筋…腰椎の伸展、側屈

棘筋の場合、頭棘筋・頚棘筋・胸棘筋に分けられ、
頭棘筋・頚棘筋…頚椎伸展、側屈
胸棘筋…腰椎伸展、側屈

腸肋筋の場合、頚腸肋筋・胸腸肋筋・腰腸肋筋に分けられ
頚腸肋筋…頚椎伸展、側屈
胸腸肋筋・腰腸肋筋…腰椎伸展、側屈

といったもので、脊柱帯を前後左右に交差することはないので、
伸展、側屈という機能になります。