タンパク質の栄養①

タンパク質の栄養

体内に存在しているタンパク質は14〜17%を占めており、筋肉や血液を作る成分や酵素やホルモン、免疫抗体などの生理機能において重要な役割を持っています。

タンパク質は20種類のアミノ酸から合成されており、アミノ酸は鎖状に繋がった構造になっています。このつながりをペプチド結合といい、ペプチド結合によりできた化合物をペプチドといいます。
タンパク質は10個以上のアミノ酸がペプチド結合によってポリペプチドとなります。
20種類のなかには、体内で合成できないアミノ酸が9種類あります。

上記9種類は必須アミノ酸と呼ばれます。体内で合成することはできないので、食物もしくはサプリで摂るしかありません。


タンパク質の種類
タンパク質は機能や組成によって分類され
機能で見てみると

構造タンパク質
骨格や皮膚を構成する役目

輸送タンパク質
物質(血液など)を運ぶ役目

機能タンパク質
化学反応を起こされる役目

貯蔵タンパク質
各器官にタンパク質を蓄積しておく役目

収縮タンパク質
筋収縮する役目

防御タンパク質
免疫力を高める役目

調節タンパク質
代謝調節に働く役目

またアミノ酸のみで形成されるタンパク質を単純タンパク質と言い、
糖・脂質・核酸・色素・リン酸・金属の成分を持つタンパク質を複合タンパク質と言います。


タンパク質代謝の特徴としては、
食物から新しくタンパク質を摂取し消化・吸収されアミノ酸になります。そのアミノ酸は新たに体タンパク質として合成されます。
入った分、今度は元々あった体タンパク質の一部がアミノ酸に分解され、排泄されます。
これを代謝回転といいます。