栄養素の働き



栄養素は人間にとって生きていくために必要な物です。栄養素には5大栄養素があり、糖質・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルに分けられます。
体内でエネルギー源や体を作る成分や代謝の調節などに利用されます。
他にも非栄養素成分と言われる、食物繊維フィトケミカルなど、消化吸収や代謝正常化作用、食欲増進を促す栄養素もあります。
5大栄養素には各働きがあり、

・熱量素
糖質・脂質・タンパク質が体内で酸化分解・燃焼してエネルギーを作ることを熱量素と言います。
糖質は体内で吸収するとすぐにエネルギーに変わります。脂質はトリアセルグリセロールという体脂肪を構成している物質で内臓脂肪や皮下脂肪として蓄えられています。
このトリアシルグリセロールは必要に応じてエネルギーとして使われます。

・構成素
タンパク質・ミネラルが身体を作る役目として構成素と呼ばれています。
タンパク質は体重の14~17%程度を占めており、筋肉や内臓・骨組織に多く含まれています。
ミネラルは体重の4~6%程度を占めており骨組織や体液の成分になっています。割合としては少ないですが、例えば骨の約1/3はタンパク質(コラーゲン)で、残りの2/3はカルシウム・リン・マグネシウムなどのミネラルです。このミネラルにより骨強度を高めています。

・調整素
ビタミン・ミネラルが体内で吸収されると代謝を活発に進める役目として調整素と呼ばれています。
ミネラルは電解質として血液や組織液に溶け込み酵素の成分として働きます。ビタミンは補酵素や抗酸化物質、ホルモン様物質としての役割があります。


上記の様に、必要なエネルギーや体構成成分、代謝調節機能となっていく栄養素を身体的な特徴や生活に合わせて必要量を摂ることで、健康的な生活を送ることができます。栄養素には、生きていく上で様々な特徴があります。特徴や自分の必要摂取量を知っていけば、身体に異常が起きた時に(例えば、お肌が荒れ始めた・便秘気味・太ってきたなど)、自分の食生活を見直して改善することもできます。
またお客様や自分の友人・家族に食事の指導も具体的にできる様になります。
まずは、栄養素それぞれの成分・特徴や作用について書いていきます。