肩甲上腕リズム1

腕をあげる動作において、肩甲上腕関節と肩甲骨は2対1の割合で連動して動いています。これを肩甲上腕リズムと言います。
気をつけの姿勢からバンザイをして肩が180度外転している時は肩甲上腕関節は120度しか動いていません。後の60度は肩甲骨が上方回旋することによって180度の外転が可能になります。

肩甲骨の動きが小さいと、それに伴い腕の動きも小さくなります。
肩甲上腕リズムが発生するのは、肩甲上腕関節の外転であれば30度以上、屈曲であれば60度以上が発生する条件であり、それまでは肩甲骨が胸郭に固定されるため、
肩甲上腕関節だけを単独で動かすことになります。

例えば、肩甲骨周りの筋肉、首や背中周辺の筋肉が過緊張や痛めていると、肩甲骨の動きが妨げられ、肩関節の外転障害を引き起こすこともあります。