行動変容ステージとモデリング




本日は行動変容ステージとモデリングについて学びました。

行動変容ステージは5つあり、これによりお客様に対するアプローチが変わります。いかにお客様にトレーニングを続けさせるかというものです。

・無関心 
   6ヶ月以内に行動を移さない人やダイエットをしようと思っていない人。
・関心期
   6ヶ月以内に行動を起こそうと思っている人
・準備期
   1ヶ月以内にやろうと思っている人、そろそろジムに入会しようか検討中の人。
・実行期
   トレーニングを実行して半年以内、入会して半年以内の人。
・維持期
   行動を起こして6ヶ月以上の人。

この行動変容ステージ毎のお客様に対してどういったアプローチをしていくのかが重要です。その方法は14個あります。

1 情報提供
このサプリや食物を摂るとどういった効果がでるのかなど、こうすることでこういう効果があると、お客様にトレーニングの知識を植え付けさせ、トレーニングに興味を持ってもらいます。無関心期、関心期に適用します。

2 目標設定
お客様のニーズに合わせて、細かい目標を作ります。週に1キロ痩せるなど、週ごとで決めたり、プッシュアップをこの日までに10回できるようにする、など細かく設定することでお客様も一つずつ目標をクリアするので、モチベーションの低下も防げます。
関心期、準備期、実行期に適用します。

記録つけになります。体重、体脂肪、メジャリングで数値化をします。
維持期以外の人に適用します。

4 自己効力性
 成功体験を感じてもらうことです。
例えば、プッシュアップを10回できるようになった、スクワットのフォームがきれいになったなど成功体験を感じてもらうことにより、トレーニングって楽しいものなんだと思わせることが、重要です。全てに適用します。

5 シェイピング
お客様によっては食事管理が、仕事が忙しかったり飲み会が断れなかったりと様々な理由で完璧にできない場合が多いです。
そのお客様にもできる食事のアドバイスをすることです。
準備期の人に適用します。

目標の人や有名人を参考にしたり、お客様があんな腕になりたいと具体的に想像できるようにするためのものです。モデル例を自分の中で多く持っていると、お客様が求めている姿を具体化しやすくなります。
全ての人に対して適用します。

7 メリットデメリット分析
良し悪し検討のことです。やればこんなメリットがある、やらないとこんなデメリットがあるということです。
トレーニングをすると、筋肉がついて代謝が上がって痩せやすくなります。やらないと代謝が低くなり、痩せにくい身体になります。
無関心期、関心期、準備期の人に適用します。

8 刺激統制法
動かざる得ない環境作りをすることです。インドアの人なら犬を飼って毎朝散歩する状況にしたり、会社でフットサルチームを作って、毎週火曜日に必ず練習をする状況にします。全てに適用されます。

9 オペラント強化法
ご褒美など、この種目ができたら何か買うとか、10キロ痩せたら高いスーツを買いに行くなどモチベーションUPに繋げます。
準備期、実行期、維持期が適用されます。

10 行動置換法
テレビのCM中にストレッチをしたり、家に帰ったらすぐに腹筋をするなど、決め付けを行なうことでパフォーマンスUPに繋がります。

11 社会支援
他者に応援してもらうことです。友達や家族、会社の人に応援してもらうことでモチベーションを上げます。

12 コミットメント
具体的な目標数値が設定され、彼女や家族に宣言することで、必ずやり遂げるという意識が出てきます。
全ての人に適用します。

13 ポジティブセルフトーク
前向きな言葉使いをさせることです。
無関心以外に適用します。

14 逆戻り防止法
やめる理由をなくすことです。やめたらせっかくつけた筋肉も落ちてきちゃいますね、この筋肉をもっと付けてマラソン出たいですね、登山行きたいですねなど、今後も通ってもらえるようにすることです。
実行期、維持期の人に適用します。


コネクティング

コネクティングはコーチングとともに行なうことで、お客様と一体感を作ることになります。その結果お客様にと親密になり、継続してトレーニングをしてくれるようになります。
コネクティングには7つの方法があります。

・アイコンタクト
1回のアイコンタクトは2秒~3秒位が目安です。長く目を見ていても、初回のお客様は不安がります。何か提案する時や挨拶、重要なポイントを説明する時などは必ずアイコンタクトをします。その方がお客様も集中して会話を聞きます。

・サンドイッチ
ほめて改善、ほめて改善をプログラム全体を通して行います。特にフォーム修正時に行います。1回に言うのは多くても2つまでです。多いとお客様も最初に言われたことを忘れてしまうためでもあります。

・自己開示
顧客情報を知るとともに、こちらの情報も伝えます。そのなかで趣味や共通点を見つけることで、お客様と打ち解け仲良くなります。

・尊重
お客様の性格に合わせてセッションをすることです。せっかちな人は、少し早口で話したり動作を素早く行ったりします。フレンドリーな人は、少し砕けた喋り方の方が親密になれます。

・ 名前を呼ぶ
セッション中は3回以上名前を呼びます。下の名前で呼べるとより親密度が増します。

・要望を聞く
お客様が何をしたいのか、どこを鍛えたいか、どんなトレーニングをしたいかなどの要望を聞いて実行します。また、腰が痛いのでなんとかしてほしいと言う要望があればストレッチで改善してあげるなど、しっかりと聞いて実行します。

・セッション外トーク
セッション以外の時、来店時やセッション終了後は、トレーニングウエアではなく私服になっているため、お客様は心を開きやすくなっています。その時にストレッチの話や食事の話、プライベートの話をすることによって、より親密度が上がります。