可逆性の原理・漸進性の原則

可逆性の原理

トレーニングで得られる効果は筋力や心肺持久力、筋持久力など体力が向上していきます。ですが、そのトレーニングをやめてしまい身体に与える負荷がなくなると、向上していた体力は元の状態に戻ってしまいます。トレーニングをやめた後の消失する期間は、トレーニング内容や時間(トレーニング期間)によって変わっていきます。

そのためトレーニング期間が長い人だと、消失するスピードは緩やかであります。逆にトレーニング期間が短い人は消失するスピードは早いです。
せっかくつけた筋肉がなくなってしまうのはとても悲しいことですから、例えば現在の体型を維持したいのであれば、最低でも1週間以内に1回はトレーニングをするのが重要です。

漸進性の原則
また体力を向上させたいのであれば、同じトレーニングばかりしていては身体の発達はなかなか上がりません。
例えば胸板を厚くして立派な身体になりたいというお客様がいれば、
そのお客様の身体評価に基づいてトレーニング強度、量、難易度を決めます。 
また一定期間トレーニングを続けて体力が一定の水準に達すると同じ負荷で続けてもトレーニング効果は出ません。
例えば、評価時にベンチプレスが70キロ5回挙がるとして、一定期間ベンチプレスを同じ重量で10回挙がるようになったら、今度は80キロに挙げるか70キロを15回できるようにするか、
といった少しずつ負荷を上げていくことで、人間の身体はその負荷に適応するために筋力や心肺持久力といった体力が向上していきます。
同じ重量や回数をやり続けていても、その重量や回数程しかできない体力しかつきません。
そのため、お客様の目的と現在の体力に合わせて、同じ内容のトレーニングではなく
常に進化させていく過程でトレーニングプログラムをしていかなければいけません。
ここで注意したいのは、急激に負荷を上げるとケガの原因であったり、トレーニング効果の減少(フォームが正しくできない)、やる気の減退に繋がるので少しずつ負荷を上げていくのが重要です。