適応性・特異性の原則

適応性の原則とは

身体というのは、与えた負荷やストレスの種類(競技やトレーニング種目により変わる)に応じて反応し徐々に適応していきます。
これを適応性の原則といいます。
例えばチンニングを10回できるようにするため、背中の代替種目でラットプルダウンや補助的要素での上腕二頭筋のトレーニング(バーベルカールなど)を入れつつチンニングを行うことで、数ヶ月後にはチンニングが10回上がるようになります。
これは、その筋トレに関係する筋肉(広背筋や大円筋、上腕二頭筋など)を主として、限られた可動域内(チンニング動作)だけで負荷を挙上できる力をつけたということです。
殆どの場合は、そのトレーニングが行われた可動域以外の可動域での筋力の増加はほんの少ししかありません。
また、柔軟性や心肺持久力、筋持久力もほぼ増加はありません。

特異性の原則とは
トレーニングプログラムを作る際特定の効果を得るためにはお客様のニーズに対して、直結した形で作成しなければいけません。競技特性を考えてどこの筋肉をどのような動作、スピードで鍛えるのか考えなければいけません。
目的に応じてトレーニングの種類を変えるということです。
プログラムを作成する前には、対象者のスポーツ動作や技術を分析し、どこを改善・強化すれば良いか見出さなくてはいけません。

トレーニングプログラムの目標は、お客様のニーズ(どこを鍛えたいか、痩せたいか、体力をつけたいのかなど)です。お客様の目標をどの期間に持ってくるかを、筋力や筋持久力、心肺持久力、柔軟性や体組成などを評価し決めなくてはいけません。
目標を決めたら、過負荷の原則に基づいた、頻度、強度、期間を決めトレーニングをします。
また、しっかり運動技術を行えているかの再確認も定期的に行うことで、トレーニング期間内での修正も効くようになります。