肘・前腕の関節

こんにちわ
昨日のトレーニングのおかげで筋肉痛がたっぷりきているヨモです。

今日は、肘・前腕の関節について描いていきます。

まず肘の関節には、腕尺関節と腕橈関節がありこの二つで肘関節といいます。
上腕骨の上腕骨窩と尺骨・橈骨が関節する蝶番関節です。内側で上腕骨滑車と尺骨肘頭の滑車切痕が連結する腕尺関節と、外側では上腕骨小頭と橈骨頭の関節窩が連結する腕橈関節に分けられます。
動きの中心となるのが腕尺関節です。関節腔、関節包は肘関節としてひとつになっています。
可動域は屈曲・伸展であり、一軸性関節です。そのため、関節面の形状的に連結強度が強く、安定した関節です。

また、肘関節は複関節ですが、関節包はひとつになっており、関節包の外側にある関節包外靭帯が橈骨骨頭を輪状に巻き込み橈骨を尺骨につなぎとめています。外面の一部は関節包と結合しており、上橈尺関節を補強している靭帯でもあります。
肘関節前面の靭帯としては、外側側副靭帯や内側側副靭帯があります。
外側側副靭帯は肘の外側にある靭帯です。上腕骨の外側窩から前後に分かれ、前方で輪状靭帯と癒着、後方は尺骨の橈骨切痕後縁に位置します。
肘の屈曲・伸展における全ての関節位で同じ緊張度を保っています。
内側側副靭帯は、肘の内側にある靭帯です。上腕骨の内側上顆から広がり、前方部は尺骨の鉱状突起、後方部は尺骨の肘頭内側縁に位置します。中央は扇状に広がって尺骨の滑車切痕内側縁に位置します。野球のピッチングをはじめ、スポーツによって酷使されることにより、損傷されるケースも多いです。


前腕の関節は、上橈尺関節・下橈尺関節から構成されており、橈骨と尺骨による滑車関節です。
近位端で橈骨頭の関節環状面と尺骨の橈骨切痕が接する上橈尺関節と、遠位端で尺骨頭と橈骨下端の尺骨切痕が接する下橈尺関節に分かれます。

両関節は前腕の回外・回内を可能にしますが、貢献度は遠位端の下橈尺関節の方が大きいです。
また平行する橈骨と尺骨の間には、前腕骨間膜が張り、不動結合の一つである靭帯結合を構成しています。
過度な回外・回内を制限する働きをしています。

上橈尺関節・下橈尺関節の主な靭帯
橈骨と尺骨は前腕骨感膜によって繋ぎとめられています。車軸関節である上橈尺関節・下橈尺関節は、尺骨が軸となってその周囲を橈骨が回ることで回外・回内をすることができます。