主な栄養素の名称と生理作用
こんばんわヨモです。筋肉や骨以外にも栄養素に関しても書いていきたいと思います。
栄養素には、大きく分けて
脂溶性ビタミン
水溶性ビタミン
多量ミネラル
微量ミネラル
があり、さらに様々な栄養素に分かれていきます。今回は主な栄養素の名称と生理作用についてひとまとめに書いていきます。
たんぱく質・糖質・脂質
たんぱく質の生理作用
・筋肉や、血液など体をつくる成分
・酵素、ホルモン、免疫抗体として働く
含有食品→肉、魚介、大豆、卵、乳製品など
糖質の生理作用
・生体の主要なエネルギー源で、特に脳の主なエネルギー源となる。
含有食品→米、パン、麺類、芋類、果物など
脂質の生理作用
・エネルギー源
・細胞膜、血液、ホルモンなどの構成成分となる
・脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
含有食品→油脂類、肉、魚、乳製品、種実類など
・脂溶性ビタミン
ビタミンA.D.E.K
ビタミンAの生理作用
・視物質の成分→視覚作用、目の網膜にある視紅成分
・上皮組織の維持、細胞増殖、分裂の制御
含有食品→緑黄色野菜、ウナギ、バター、レバーなど
ビタミンDの生理作用
・カルシウムとリンの吸収、代謝に関与
・骨の石灰化と成長促進
含有食品→魚類、肝油など
ビタミンEの生理作用
・抗酸化作用を介して細胞膜の保護に働き、赤血球膜を溶血から守る。
含有食品→植物油、魚類など
ビタミンKの生理作用
・プロトロンビンおよびオステオカルシン中のY-カルホキシグルタミン酸の生成
含有食品→緑色野菜、納豆など
プロトロンビン…血液凝固の第二因子
オステオカルシン…骨形成に必要な物質
水溶性ビタミン
ビタミンB1の生理作用
・補酵素TPPとして糖質からのエネルギー産生に関与。
含有食品→豚肉、米ぬか、大豆など
ビタミンB2の生理作用
含有食品→レバー、乳製品など
FAD→フラビンモノスクレオチド
FMN→フラビンアデニンジヌクレオチド
酸化還元反応…2種の物質間で電子、酸素原子、水素原子の授受が行われる化学反応。一方の物質が電子などを放出して酸化すると、他方の物質はこれらを受け取って還元する。
ビタミンB6の生理作用
含有食品→酵母、肉類、卵、イワシ、大豆など
PLP→ピリドキサールリン酸
ビタミンB12の生理作用
補酵素として炭素一個の転移や還元反応に関与。
含有食品→肉類、乳製品、牡蠣など
ナイアシンの生理作用
含有食品→肉類、魚類、たまご、豆類など
NAD→ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
NADP→ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸
パントテン酸の生理作用
補酵素Aとしてアセチル基や、アシル基の転移に関与。糖質代謝や脂肪代謝において重要な役割をもつ。
含有食品→卵、豆類、魚介類など
A→コエンザイムA
アセチル基→グルコースや脂肪酸がエネルギーになる際の中間代謝物。
アシル基→脂肪酸がエネルギーになる際に脂肪酸を運搬する物質。
葉酸の生理作用
含有食品→肉類、卵、豆類、緑葉野菜など
ビオチンの生理作用
ビオチンの不足は皮膚炎、結膜炎、脱毛などにもなる。
含有食品→レバー、豆類、乳製品、野菜類など
ビタミンCの生理作用
酸化還元反応に関与。
多量ミネラル
ナトリウムの生理作用
細胞外液な浸透圧と量の維持など。血圧の維持など。
含有食品→漬物類、塩分に漬け込んだ加工食品など。
カリウムの生理作用
細胞内液の浸透圧と量の維持。神経の興奮伝達や筋肉の収縮。
含有食品→野菜、果物、豆類、藻類など
カルシウムの生理作用
骨、歯の形成、神経、筋肉の興奮、血液凝固など。
含有食品→牛乳、乳製品、魚介類など
マグネシウムの生理作用
骨形成、筋肉の収縮、酵素の活性化
含有食品→大豆製品、魚介類、種実類など
リンの生理作用
骨、歯の形成、ATPや補酵素の成分、PHの調節。
含有食品→植物性食品、動物性食品全般。
微量ミネラル
鉄の生理作用
酸素の運搬、酸化還元反応など。
含有食品→レバー、あさり、藻類など
亜鉛の生理作用
含有食品→魚介類、牛肉、藻類など
活性酸素→エネルギー代謝の過程で一部の酸素が酸化し、過酸化脂質(有毒物質)生成の要因となる。また遺伝子の変異を起こし、老化やがんの原因となったりもする。
銅の生理作用
含有食品→レバー、魚介類、豆類など
マンガンの生理作用
酵素の成分など。欠乏すると骨代謝、糖質脂質代謝、運動機能や皮膚代謝などに影響を及ぼす。
含有食品→茶葉、種実、穀類、豆類など
ヨウ素の生理作用
含有食品→藻類、魚介類など
セレンの生理作用
酵素の成分。
含有食品→魚介類、肉類、卵など
クロムの生理作用
糖代謝の調節など。
含有食品→魚介類、肉類、藻類など
モリブデンの生理作用
酵素の成分など。
含有食品→レバー、豆類、種実類など
上記が主な栄養素です。大きくまとめてみましたので、今後は一つずつ詳しく書いていきたいと思います。