筋の分類

筋とは、一般的にイメージされる骨格筋だけではなく、構造から役割、形状に至るまで様々な種類や分類法があります。

 

まず、筋とはとても大きな一つの細胞である筋繊維(筋細胞)がたくさん集まって構成されたものです。

エネルギーを使って力を発揮しながら収縮できる性質を持ち生体が活動する上で、筋は動力源となっています。

筋は微細な横紋構造を持つ横紋筋と、平滑筋に分かれます。

さらに横紋筋は、主に骨に付着して関節運動を引き起こす骨格筋と、心臓を動かす心筋に分かれます。

また平滑筋は血管や腸をはじめとする内臓を構成する筋で、内臓筋とも呼ばれます。

筋はさらに意識的に動かせるものと動かせないものがあります。

意識的に動かせるものを随意筋と呼び、意識的に動かせないものが不随意筋と呼ばれ、主に心筋や内蔵筋が含まれます。

また、骨格筋には形状による分類法もあり、途中から二つに分かれる筋を二頭筋、三つに分かれる筋を三頭筋よびます。

さらに、筋繊維の長い紡錘状筋と、筋繊維の短い羽状筋という分類もあります。

ほかにもひとつの関節のみ動かす単関節筋、二つ以上の関節の動きに関与する多関節筋に分ける分類法もあります。